始まりの朝

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良咲花さんは、肩より少し長い髪を下の方で、二つに結んでいた。 身長は、僕よりの胸あたりよりも下ー僕の身長は、173だ。 細過ぎず、太過ぎない身体には、あまりサイズの合っていない制服は、彼女の雰囲気に合っている。 何度か、挨拶を交わし会話もした。 中々懐いてくれないが、あまり警戒はしなくなった。 まずまずの進み具合だ。 ここから、さらに仲良くなるには、もっと近くにいなくちゃいけない。 だから、同じ部活に入る事にした。 別にストーカーしたんじゃない、たまたま見学に行った部活に彼女がいて、そのまま仮入部したんだ。 部活は、読書部。 名前のまま、読書をする部活だ。 だだ、読むだけでなく、感想を書いたり、オススメ本のポスターを書いたりする。 また、小説を書くも良し。 ジャンルは、なんだろうと良し。しかし、その割には部員が少ない。 まぁ、感想などを書くのが面倒だからだろうな。 僕は読書というより、本や制作作業が好きなので、説明会の時からこの部活に入ると、決めていた。 まさか、趣味が恋のアイテムになるとは思わなかった。 彼女は、どんな本を読むのだろうか。 推理?恋愛?生活?意表をついて、ホラーだろうか? ああ、楽しみだ。
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