【第9話】隠し事ごとは、できません

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  「ミオ」 「な、なによ……!?」 「本当は、どこに行ってた? 神谷さんと」 「っ……!」 息が、詰まる。 答えられない。 沈黙は同時に、その質問が的を射ていることを証明していると、わかっていても。 「だーから、嘘吐くなっつったのに……」 「な、どうして……」 どうして長瀬にそんな話まで全部しなきゃならないわけ? そう言いたかったのに、胸がつかえて言葉が続かない。 ソファに沈む自分の体が、長瀬の絶対的有利を伝えていた。 .
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