【第9話】隠し事ごとは、できません

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  「っ、あ、やだ……っ」 ごちゃごちゃとした思考を遮る、甘い声。 それは紛うことなく、私の声で。 「……やだじゃねーだろ?」 「っ、う、あ……っ!」 掠れた声と共に与えられる刺激に、ただしがみつくだけ。 「……ほら、やっぱり」 くすくす笑う長瀬の吐息ひとつに、私の身体は馬鹿みたいに跳ねる。 それに気を良くした長瀬がまた刺激を強くしながら呟いた。 「ミオのカラダは、素直だ」 「やぁっ……!」 迫り来る抗えない感覚に必死に耐えながら。 私はそれを与える男の腕に、必死に掴まった。 .
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