【第9話】隠し事ごとは、できません

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  『おしおき』という言葉通り、長瀬は私を翻弄し続けた。 ギリギリのところまで焦らされて、もどかしい刺激を与えられる。 「も、やだぁ……長瀬っ……」 泣きそうな声で懇願しても、それを止めることはせず。 ただただ、私の反応を楽しんでいるかのようだった。 「おねが、いっ……、も、……ゆるし、っ……!」 切れ切れになった言葉が宙に浮かんで消える。 少しずつ慣れてきた暗闇のなかで、長瀬が笑っているのが見えた。 「……恭」 「えっ……?」 「恭って呼んだら、ラクにしてやるよ」 「なに、言って……んっ!」 長瀬の提案は、あまりにも抵抗があって。 思わず拒否しかけた私に、長瀬は一段と強い刺激を与えてきた。 .
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