【第10話】約束と秘密の間

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  「……ん……」 瞼越しに感じる、白い光。 気怠い体に少しだけ、力を込めて起き上がる。 不自然にあけられた、ベッドのスペース。 そして素肌に直接触れる布団の感触で、昨夜の記憶が少しずつ呼び戻されていく。 長瀬の熱を、そして長瀬の言葉を…… 『ミオ』 やさしく囁く長瀬の腕の中で、私は必死に体に流れる熱と闘っていた。 私を激しく攻め立てる長瀬は時折、ぐっと顔を寄せて甘いキスを落とす。 熱に浮かされて朦朧としている私の意識を引き戻すかのように、その視線は強く。 まるで私の瞳の奥…隠したすべてを暴こうとしているみたいで。 今すぐにでも逃げ出したくなるのに、その視線に射抜かれたように逸らせない……そんな不思議な力を持っていた。 .
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