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「はははっ! スゲー嫌がられてる俺!」
「いえっ、そんな嫌がってるとかそういう訳では!」
「堅い! 堅いよ澪ちゃん! もっとリラックスして! 楽しもうよー!」
「は、はあ……すみません」
豪快に笑う松原さんに、私はもう、何を言う気力も残っていなかった。
体育会系というか、営業ノリというか……とにかく明るい人だ。
年齢的には二、三歳くらいしか変わらないのに、何だろう、このテンションの違いは。
しかも結局、名前呼び続行だし。
……まあ、いいか、もう。
諦めた私がグラスを手に取った瞬間、視界の隅で、個室のドアが開いた。
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