【第10話】約束と秘密の間

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  『……お前のカラダは、俺の、だ』 胸の奥、体の芯が、ぎゅっと掴まれたみたい。 ……もし、万が一、いや億が一にでも、私が長瀬に対して少しでも恋愛感情を持っていたとしたら…… これはもう、堕ちるには十分な、殺し文句だ。 長瀬の力が、ぎゅっと強くなる。 まるで自分のカタチを、私のカラダに、しっかりと刻み付けるみたいに。 反射的に跳ねる私の肌に、そっと口付けて。 また、甘い笑みを零した。 .
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