【第11話】紳士とお酒と攻撃と

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  「本当にビックリしたよ、心臓が止まるかと思った」 「私もです……」 翌日、つまり金曜の夜。 約束通り、私は神谷さんとベトナム料理屋に来ていた。 店内は現地らしく飾られ、客層もバラバラ。 スタッフは東南アジア系の人ばかりで、何となく異国に来たような気分にさせられる。 今まで神谷さんと一緒に行った中では、一番賑やかなお店だった。 テーブルの上には、瓶で運ばれて来た見慣れないラベルのビールと、青菜の炒め物。 その向こう側に座る神谷さんは、眉を下げて苦笑していた。 .
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