第4話

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小首を傾げるツレに、オメエ恋なんじゃねえのとからかうツレ、マジで~と話題に乗っかる奴等の盛り上がりをよそに俺はつと教室の後ろの扉に視線を向ける。 まあ、確かにインパクトはあった。振り回された感は否めない。でもって、無理矢理求められた罰ゲームのお題に気に食わなかったのか連絡してこないのが何となくムカつく。 「マジで女装されてやれば良かったな。」 ボソリと呟いた俺に気付かず、ツレ達はゲラゲラ笑いながら他愛ない下ネタで盛り上がる。 「学校には来てるよな。」 それから何となく気になっていた俺は、放課後ツレより一歩帰宅が出遅れてしまったのをキッカケにいつもは足を踏み入れた事のない弓道場の方に向かっていた。 別にやましい事もないし、どこをほっつき歩こうが学校内だから咎められる事もない。
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