第4話

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と、背後から近寄って来た気配が俺の隣に立つ。中腰のまま目を眇めて仰ぎ見るとそこには袴姿の兵藤が立っていた。 「よう、どうした?」 無言のまま俺の隣に立つ相変わらずの兵藤に痺れを切らして声を掛ける。いつも唐突にやって来る兵藤に呆れながら先回りして言う。 「今日は兵藤の我儘には付き合えねーぜ。俺も忙しいからな。」 「コンパか?」 兵藤は妙に硬い声で問う。別に本当の事を言っても良かったが、罰ゲームに対して今まで連絡の一つもなかった兵藤の意趣返しをしてやる。 「ああ、誰かさんがセッティングしてくれないからな。って、別に困ってないけどな。」 「そうか、じゃあもう誘わなくても良いのだな。」
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