第4話

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妙な高揚を隠す様に愛想良く兵藤の姉ちゃんに挨拶をして、また商店街の方に向かって歩いて行くその背中を見送り、兵藤をそのままベンチに座らせる。 「大丈夫か?」 「喉渇いた。」 子供のようにそう言って、俺の手からペットボトルのお茶を奪うとゴクゴクと飲み出す兵藤は無防備で冷や冷やする。 酔って手元が危うい兵藤は案の定、お茶を口から零して喉元を濡らす。 「おい、零れてんぞ!」 俺の言葉に軽く首を傾げた兵藤は口元を軽く上げて笑う。 「ちゃんと拭いてよ。」 何で俺がお前の世話をしなきゃいけねーんだよ、とブツブツ言いながらも仕方なく兵藤の隣に座り、鞄からタオルを取り出しごしごしと拭いてやる。
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