第4話

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「珍しいよな、英ちゃんが赤点ないなんてさ~」 「自分だけ抜け駆けかよ。」 「ずりーな、将ちゃんに勉強教えて貰ったんだろ?」 テストが全て戻って来て、自分でもなかなか頑張ったと思える結果を残せた俺は周りのツレのやっかみもスルーで、現国のテスト結果をもう一度確認する。いつもは400人中の350位をウロウロしている俺が、今回は225位。上昇率は確実に俺の方が上だ。 「マジでどうっすかな。」 「何が?」 俺のひとり言に隣に腰掛けていたツレが耳聡く聞き返す。 「ん~…いや別に。」 「何か怪しいな。まさか、テストの結果が良かったら年上のお姉様がすっごいテクでご奉仕してくれるとか?」 「マジで!?」
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