第4話

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隣のツレの言葉に反応した後ろの席のツレが騒ぎ出して、盛り上がる。そんな訳ねーだろ、と突っ込みを入れながらもツレの言葉をうっかり想像してしまうあたりは健全な男子高校生だから仕方ない。 でも、AVのような濃厚な絡みを想像しながらその相手の顔がふと兵藤に切り替わった途端、俺は自らの想像に大きな奇声を上げていた。 「うおあっ!」 「わ、何だよ坂下!」 「脅かすなよ!」 「ああ、わりい。椅子が倒れそうになった。」 慌てて言い訳をしてテスト結果を鞄に押し込める。
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