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「男のくせに約束を反故にするつもりか!」
「何かおかしくねーか?!」
俺が言うのならともかく、兵藤が詰め寄る必要はない。負けたくせに、負けん気が強いからか妙なところで頑固だ。
「ああ、分かった、分かったから!」
マジでこえー。妙な迫力で圧された俺は慌てて水道で手を洗って自然乾燥しようと両手を振ろうとしたところでハンカチが目の前に押し出されてくる。
「キチンと拭け」
「ああ、サンキュー。」
素直に受け取って軽く水分を拭き取ると兵藤がサッとハンカチを引っ張って自分のポケットにしまう。
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