【第12話】オレサマと、休日

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  「お前、マジで面白れーな」 くっくっ、と肩を震わせて笑う長瀬から解放された私は、ふうっと息を吐き出した。 「はー、良かった、助かった! でも、何となく助けてくれそうな気がしてた!」 「あ?」 不機嫌そうな声が聞こえたけれど、しれっと流して。 わたしの知っている、長瀬の変化を突き付けてやろうと言葉を続けた。 「だってそういうコトしようとするとき、長瀬はねー……」 ふふん、と得意げに、長瀬に指を向けた。 にやり。いつも長瀬がやるみたいに、笑ってみせる。 「目が、ね。変わる」 「目?」 眉を寄せた長瀬に、私は嫌な笑みを浮かべてみせた。 そう、助かった解放感のせいか、うっかり口を滑らせてしまったのだ。 言わなくても良いことだったと気づくのは三分後のこと。 .
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