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私に刺激を与え続ける長瀬の腕のなかで、私はいつもより激しい熱に踊らされていた。
長瀬もきっと、気づいているだろう。
普段より敏感な私の反応に、あの悪魔が気づかないはずが、ない。
その理由は、きっと、あの台詞。
『嬉しい』
こともあろうにこの男は、そんな言葉を吐いたのだ。
……何よ、それ。
嬉しいって、どういう意味よ。
私が、長瀬を意識して……それが、どうして『嬉しい』につながるの?
頭はその理由を拒否して叫んでるのに、身体は別の反応を返している。
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