【第12話】オレサマと、休日

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  私に刺激を与え続ける長瀬の腕のなかで、私はいつもより激しい熱に踊らされていた。 長瀬もきっと、気づいているだろう。 普段より敏感な私の反応に、あの悪魔が気づかないはずが、ない。 その理由は、きっと、あの台詞。 『嬉しい』 こともあろうにこの男は、そんな言葉を吐いたのだ。 ……何よ、それ。 嬉しいって、どういう意味よ。 私が、長瀬を意識して……それが、どうして『嬉しい』につながるの? 頭はその理由を拒否して叫んでるのに、身体は別の反応を返している。 .
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