【第12話】オレサマと、休日

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  ……どうやら私は、そのまま眠ってしまったらしい。 私の意識を引き戻したのは、緩やかに私の頭を撫でる感触だった。 そっと、壊れ物でも扱うかのような触れ方。 その心地良さに、またうとうとと眠気の波に流されそうになるくらいだ。 ……のど、かわいた。 重い瞼を持ち上げて、ぼんやりとした視界の中に映るのは、長瀬の顔。 その表情が、何だかとても、やさしい。 「……起きたか?」 「ん……」 微かに頷くと、長瀬は私の前髪を軽く払って、唇を付けた。 それがちょっとくすぐったくて、私は小さく身をよじる。 .
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