【第12話】オレサマと、休日

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  「まだ日付も変わってねーし、飲み直しでもするか」 「んー……のど、乾いた……」 「だろーな。最後、声掠れてたし」 頭を撫でられるのがあまりに心地良くて、また落ち始めていた頭が一瞬で覚醒する。 「……っ、そういう発言、やめてくれないかなぁ……?」 「あれ、起きた?」 「起きるわよ、嫌でも」 軽く睨んでやるけれど、長瀬は全く動じた様子もなく、私の頭を撫で続けている。 「ちょっと……」 「ん? どーした?」 「頭……なんか、恥ずかしい」 この何だか甘ったるい空気は、正気を取り戻してきた私にとっては居心地が悪い。 妙にそわそわして落ち着かない気分なのに、すべてゆだねたくなるくらい気持ちいい感覚もあって。 自分でも説明がつかないけれど、とにかく恥ずかしい。 なのに長瀬はやめようとしなかった。 .
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