【第12話】オレサマと、休日

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  「何が恥ずかしいんだよ」 「だって……頭撫でられるなんて……されたことないもん」 「はー……なるほど」 そう言うと、長瀬はぐっと私を引き寄せた。 目の前には、長瀬の素肌の胸板。 抱きかかえられたまま、そっと後頭部を撫でられている状態になってしまう。 「や、ちょっと……」 身をよじって逃れようとするが、もちろんそれは無駄で。 逆にガッチリ、離さないとでもいうかのように拘束されてしまう。 腕はこんなに力強いのに、髪を撫でる手は嘘みたいにやさしい。 .
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