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少しだけ酔っ払った顔をした長瀬が、「あー……」と声を漏らしてソファへと体を預ける。
「……このまま、寝そう」
「……いや、アンタいつまでここにいるつもりよ」
「帰んの、めんどい」
「わかるけどさぁ……明日仕事だし。着替えもないでしょーに」
呆れ顔で言う私に、長瀬はむくり、起き上がって笑った。
「じゃ、荷物持ってくる」
「は?」
「俺、ここに住んでいー?」
思いっきり眉を寄せて長瀬を睨む。
が、長瀬の焦点は、朧げだ。
うん、思ってた以上、だわ。
確実に酔ってるよ、コイツ。
はあ、と盛大な溜息を吐いてから、私は言った。
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