【第12話】オレサマと、休日

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  少しだけ酔っ払った顔をした長瀬が、「あー……」と声を漏らしてソファへと体を預ける。 「……このまま、寝そう」 「……いや、アンタいつまでここにいるつもりよ」 「帰んの、めんどい」 「わかるけどさぁ……明日仕事だし。着替えもないでしょーに」 呆れ顔で言う私に、長瀬はむくり、起き上がって笑った。 「じゃ、荷物持ってくる」 「は?」 「俺、ここに住んでいー?」 思いっきり眉を寄せて長瀬を睨む。 が、長瀬の焦点は、朧げだ。 うん、思ってた以上、だわ。 確実に酔ってるよ、コイツ。 はあ、と盛大な溜息を吐いてから、私は言った。 .
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