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ケラケラと笑う長瀬を横目に、私は初めて買ったワインの味を楽しむことにした。
これは、当たりだ。
また買いに行こう。
心の中でそう決めて、また酔っ払いの相手に戻る。
酔っ払った長瀬とこんなに長くやりとりするのは初めてで、少し新鮮だった。
……かなり、面倒だったけど。
いつもと違う長瀬を適当にやり過ごしながら過ごす日曜は、不思議と悪いものじゃなかった。
それはお酒のせいなのか、この空気のせいなのか。
それとも……長瀬の、せいなのか。
自分でもよくわからなかったけれど。
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