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存在すら忘れていた遠藤が驚いてメグを見る。
・・・メグは必死に泣くのをこらえていた。
メグは震える声で、遠藤に初めて由紀への思いを認めた。
「・・・伝えることさえ、許されずに、
終わるしかない恋だってあるんです・・・・」
メグはポロッと零れた涙をグイッと拭い、震える唇で怒りを吐き出した。
「ちゃんとっ・・・ちゃんと、振ってもらえただけいいじゃないですかっ!」
遠藤は何も答えず、ただ、ふぅとタバコの煙を吐き出した。
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