12人が本棚に入れています
本棚に追加
遠藤は初めて、メグの存在を実感した。
由紀のため、と道具程度にずっと考えていたし、
メグの由紀に対する感情が幼い憧れ、と軽視していたのに・・・。
本当に、メグが由紀に恋をしていたのか、と。
だから、遠藤は何も言わず、メグが泣き止むまで
その痛みに寄り添った。
・・・・・・・・・・・初めて、メグのために・・・。
同じ人を愛し、失った同士としての、
少し風変わりな友情が成立した瞬間だった。
最初のコメントを投稿しよう!