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     遠藤には通じなかった。  それさえ、高田はゲームの1つと思っていた。  ・・・・きっと、いつか綻ぶ、と。  だけど、遠藤は決して揺らがなかった。  その芯がどこかにある、と思った。  それが崩れるのを待つつもりだった。  でも、無駄、だった。  そう悟ったのは、時折見せる、遠藤の悲しいげな顔。  いつも、彼は誰かを思っていた。  遠藤が本来の遠藤に戻った瞬間、その瞬間、彼はその人を思う。  それは1秒の隙間もないほど・・・・。
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