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遠藤を諦めたら、この職場にも興味がなくなった。
何も言わずに去るつもりだった。
だけど・・・。
最後の挨拶をしに言った時、
お疲れ様でした、といつも通りに高田に別れを告げた遠藤が
胸が焦れるほど、腹立たしかった。
だから、自分らしくもなく、遠藤を待ち伏せた。
・・・・・・・・・・そんなことするのも、人生で二度目だった。
男を待たせることはあっても、男を待つなんて・・・。
初めに彼を待った日、気がつけばよかった。
・・・・・・最初で最後、2人っきりになれた、あの日に・・・。
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