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     いつも座って由紀を待つベンチにちょこん、と座る。  座ったら、もう、メグは立てなくなってしまった。 『・・・・由紀さん・・・、由紀、さん・・・・』  グッと下唇を噛み締め、必死に涙を堪える。  それでも、零れ落ちてしまった涙をカバンで隠し、声を殺す。  いつか、きっと、由紀は戻ってきてくれると思っていた。  そして、自分達を助けてくれる、と・・・。  でも、もう、それは在り得ない、とメグは悟った。  そのことが、こんなにも悲しい。  もう、自分だけの、由紀じゃない、ということが、  心が千切れるほど辛い・・・。
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