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「すいません、あの、貴方がこの神社の責任者ですか?」
美亞はいきなり声をかけられて慌てて振り返った。
「はっ、はい!?ええ~と私はこの神社の責任者、瓏門美亞ですけど…何かお困りでしょうか?」
突然だったため声が裏返ってしまった。そのことに美亞は顔を赤くする。
「いえ、別に困っているわけではないんですけど…。先ほど貴方がこの立派な神社の主だと聞きまして。」
男性は苦笑いをして話を進めた。
「…え、ええ。まぁ、形式上ですけどね。」
美亞もつられて苦笑する。
[はぁ…恥ずかしいことしちゃったなぁ。]
美亞は心の中でそう呟く。
「あの、普段はどんなことをされているんですか?」
唐突に投げかけられた質問に身をかたくする。ちなみに普段は寝転がって煎餅食ってダラダラしてるのが常である。
「そ…そうですねぇ。例えば…?」
何も思いつかない己の普段の生活を呪う。
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