高2の私と隣のオオカミ

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オオカミは洗濯物を溜め込む人だから洗濯をして、その間に部屋を片付けた。物があまりない部屋だから掃除はいつもあっという間。 そうしてると洗濯機に呼ばれてベランダで干す。 最初は恥ずかしくて目をつぶって干していたオオカミの下着も今じゃ普通に干せる。 「・・・本当に新婚みたい///」 下着を握りしめてニヤニヤする私はかなりヤバイよね? 春に唯さんと京太さんの結婚式に呼ばれてオオカミの隣で二人の式を見てた。 未菜ちゃんの式の時もだけど、ドレスが素敵で笑顔なのに涙 で潤んでる唯さんを見て私まで泣きそうになった。 「お前は・・・もう少し先だな」 そう言ってクスクス笑いながら私の手を繋いでくれたオオカミはどん な顔をしていたのだろう? 「あ、杏ちゃんの顔私見てるやん」 今思い出した。良太センパイの隣に座っていたおだんご頭ですごくスタイルのいい女の子。 多分あの子が杏ちゃんだ! 「今度覗きにいって話してみたいなぁ」 なんて呑気に洗濯物を干し終えた。
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