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司狼さんの後を追いかけて部屋に戻ると、テーブルの上にはまだ土のついたニンジンが入った袋と、四角い白い箱が置いてあって、彼の姿がなかった。
「・・・これなに?」
箱を開けようと手を伸ばしたら
「それは、ウサギを餌付けするためのケーキ。」
私の背中にぴったりくっついて私より先に手を伸ばして箱を開けるオオカミの大きな手
「ほら、あとで食べような?・・・カレー早く作ろうぜ。俺腹ペコ」
「わ、わかった///作るから離れてくれな」
「もうちょっと、かわいくお願いしてみろよ」
「はぁっ!?ムリムリムリ!はよ食べたかったらさっさと離れて」
「はぁぁ。仕方ねぇ。」
本当に残念そうに私から離れたオオカミは「一緒に作るか」って冷蔵庫を開け始めた。
「うんっ!作る!」
二人でご飯を作ることは時々したことがあって、司狼さんはとても料理が上手なことが判明。
なのに「めんどくせぇからあまり作らねえな」って。
二人で手分けして作ったカレーは少し甘めのカレーで
「私少しくらい辛いの平気」
って言ったのに
「俺は甘めのが好き」
って出来上がったカレーを見てニコニコしていた。
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