第2話

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美桜といるときより3倍位神経を使ったような気がする。 そんなんで、お昼。 学校が終わる頃にはいろんな意味でクタクタになっていた。 美桜は相変わらず笑顔で私を迎えに来てくれて、手を繋いで見た教室は見慣れない風景だった。 美桜は中江ブラザースの彬君のほうと一緒に来ていた。 一緒に帰るようだ。 「あ、中江君。」 「「なに?」」 見事にハモった二人にクスリと笑う。 「えっと、まぁ、両方でいいや。今日うちにおいでよ。お母さんがお礼をしたいって言ってたから。」 二人は「「え?」」と顔を見合わせると目で話し合ってる。 双子って不思議とこれで伝わるんだよね。 私達の場合はもっとシンクロしてるけどね。 二人は頷き会って、こっちを見る。 「「お邪魔するよ。折角だし。」」 同じ顔でニヤリとそう答えた。
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