第2話

5/17
前へ
/17ページ
次へ
「…。」 返事を何も返そうとしないクラスメートに教室はシーンと静まり返った。 コホンと一つ咳をすると教師はもう一度「おはよう」と挨拶をする。 するとチラホラ挨拶する声が聞こえた。 私は取り敢えず黙ったままだけど。 そんな中隣の席から人一倍大きな声で挨拶した男がいた。 はたまたシーンとする教室で後ろの男が笑いだした。 しかも盛大に。 このハスキーボイスはさっき話していた中江俊哉に違いないだろう。 なんというか凄い席に着いてしまったみたいだ。 ふうと一つ溜め息をついた。 何となく今後、大変になるだろうと思って。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加