いつもの世界

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「おーい拓也、約束、忘れてないよな?」 話しかけてきたのは、親友の大地だ。 「あぁ、当然だ。みんなで泊まってくんだろ?」 大地は満足気に頷いた。 「よし、ちゃんと覚えてたな。じゃあ、学校終わったらまた」 「あいよ」 何気ない会話。 今日は、学校が終わったら「いつもの」5人でうちに泊まる予定なのだ。 いつもの...は 俺、さっきの大地、友也、美希、綾だ。 俺たちは、家が近所だったこともあって幼稚園の頃からよく遊んだ。 小中と、一緒にいることが多かったし、それは高校でも続いている。 こうしてたまに誰かの家に集まって騒ぐのが最近の仲間内での流行りだった。 教室には入ると、同じクラスの美希が話しかけてきた。 「あっ、拓也~!」 こいつは人懐っこくて、社交的な性格をしている...と思う。 「おはよー 」 「ねぇねぇ!」 「あー、お前もか?ちゃんと今晩のことなら覚えてる」 すると、以外にも美希は首を横に振った。 「それもそうだけど、違うんだよー。最近電脳の調子悪くてさー」 あぁ、こいつ、俺に電脳診てもらいたいのか 「OK。今晩診てやるよー。大地もいるしな。その代わり、なんか奢れよ?」 すると美希は嬉しそうに微笑んだ。 「うん!ありがと!」 電脳... 2014年に発売された新製品。
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