真実はどうやら予想外の場所にあるらしい

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校庭に響く部活動のやつらのかけごえ。 赤く染まった茜色の綺麗な空。 静寂に包まれる二人っきりの教室。 そしてその教室のドアの前にいる俺、中野斗真。 みなさんこんにちは。 今いったとおり俺中野斗真は教室の前にいます。 あ、ちなみに玉子焼きがすきな高校二年生です。砂糖いれた甘めが好きです。 きいてねえ?ははは、ごめんなさい! でもいまそんな馬鹿みたいなこと言ってないと乗りきれない状況なんです。 そう。 恐らくみなさんお察しの通り、これいわゆる王道的な告白のワンシーンなわけで。 いや、でもそれだけなら別にいいんだよ。 そりゃ誰でもすきなひとはいるし?その人と付き合いたいっておもうのは普通だし? 邪魔しないようにとっとと帰りますとも。 でも、このワンシーン、なにかがおかしい。 俺のみまちがいじゃなければさ。 …どっちも男、 なんですけど?
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