第9話

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類だけは ノアのウィルスに 感染していないようだ。 冷静沈着な目をした少年に 僕はひどくホッとした。 「二階堂君」 「ルイでいいですよ」 「君は――その、ノアといても平気なの?」 我ながらおかしな聞き方だと思った。 「僕?ああ、僕は本当に小さい頃からノアを知ってるから」 それでも勘のいい彼は理解したようで 「きっと免疫があるんです」 口端で笑った。
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