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翌日、齋藤は用事があるからといって練習をサボった。
どうせ女遊びだろうがな。
俺は一人で屋上に向かった。
扉を開けると、先客がいた。
誰だ?
顔を見ると、根暗でオタクのやつだった。
残念ながら名前はおぼえていない。
確か同じクラスだったと思うけど…。
俺は気にせずにいつもの段差で作曲を進めていく。
キリのいいところで一度弾いてみる。
♪~♪~♪
うーん…。
まあまあだな。
何処かがおかしいと一人で悩んでいると、根暗でオタクのやつが近づいてきた。
「いい曲だね。聞いてて心地いいよ」
「え?」
根暗オタクは眼鏡を外しながら近づいてきた。
眼鏡外すと雰囲気が違う。
顔も全然根暗じゃねーじゃん。
しかも音楽わかるのか?
「ねえ、もう一回弾いてみてよ」
「え、あ、うん」
俺は渋々ギターを構えて、最初から弾き始めた。
♪~♪~♪
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