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俺は幻聴を聞いているのか…?
俺の弾くギターにあわせて、歌が聞こえる。
それも、透き通る、誰もが振り返ってしまうような歌声。
俺はこの空間が心地良すぎて、夢中でギターを弾いていく。
こんな感覚、味わったことねぇ。
気持ちいい…。
さっきまでの寒さがなくなり、暖かさが身体中を包み込む。
俺は自然に微笑んでいた。
弾き終えると、また寒い現実に戻された。
「お前、今のって…」
俺はほぼ放心状態で聞く。
「僕、君の音楽好きだな」
俺に微笑みかけてくる。
こいつなら、ボーカルが勤まる!
絶対に!
「なあ、お前、俺とバンド組んでボーカルやらねぇ?」
「君の音楽に僕が作詞していいなら、やるよ」
「マジで!?お、俺、作曲頑張るよ!!お前の声、綺麗だし、弱くないし…。なにも演奏出来なくても全然大丈夫だから!」
「わかった。君とならやっていけそうだよ」
やった!
これならほんとに音楽ができる!
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