第1話

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いつものように、ギターを担いで屋上に行く。 扉を開けると、冷たい風が吹き抜ける。 …さむ。 この寒さで毎日屋上でギターを弾くのは厳しいけど、弾かないと上達しない。 …まぁ、上達しても、聞くひとはいないけどな。 そう思いながら、いつもの段差に座り、楽譜を広げる。 昨日の途中からやりはじめて、作曲を進めていく。 顧問はいないから、下校時間のギリギリまでしていく。 それでも、昨日の途中から全然進んでいなかった…。 やっぱ俺、音楽の才能無いのかな。 下校時間になり、俺は屋上を後にした。
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