第1話

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「綺麗なギターだねー…」 齋藤がギターに釘付けになっていた。 そりゃまぁ、毎日手入れしてるからな。 「なぁなぁ、どんな音すんの?」 齋藤がキラッキラの目で俺をみる。 近…。 仕方なく、軽く弾く。 チャラーン…。 「うわぁ…すっげぇ…。なんつぅか、その、聞いてて心地いいな…。なんか音色が甘いな」 え…。 こいつ、わかるのか…? 「音色が甘いから、『angel』ってつけてるんだ。お前、音楽やる気ねぇか?angelの音色が分かったんなら、音楽の才能あると思う」 「え、俺が音楽?なにも演奏出来ないよ?」 「俺が教えてやるよ!!ベースでもなんでも!」 「うーん…。策が教えてくれるならやる!!俺ベースね♪」 「おう!!ありがとな!!」 俺は嬉しさのあまり齋藤に抱き付いた。 「お前ならいけるよ!!」 「ほ、ほんと!?頑張る!!」 その日、俺は齋藤にベースを貸して、色んな曲の入ったCDも貸した。
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