記憶

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―雪乃Side― 雪「・・・夕昏」 夕「・・・ん?なんだ?」 雪「・・・あの人達、この時代の人じゃないんでしょ?」 あたしは夕昏の背に顔を押し付けながら言った。 夕「・・・あぁ。アイツらは江戸時代に誠を貫いた“新選組”だ。 黒く長い髪を頭の上に結っていたのが、新選組副長 土方 歳三。 背が高くて瞳が翡翠色のヤツが、新選組一番組組長 沖田 総司。 藍色の髪を耳の下で結っていたヤツが、三番組組長 斎藤 一。 小柄でお前に抱きついていたヤツが、八番組組長 藤堂 平助。 紅色の髪を後ろで結っていたヤツが、十番組組長 原田 左之助。 背が高くて頭に鉢巻きをしていたヤツが、二番組組長 永倉 新八だ」 夕昏が教えてくれた隊士達の名前 それはどこか懐かしさを覚え・・・ 雪「・・・・夕昏。どうしてかわからないの。けど、新選組の名を聞くと妙に切ない・・・」 夕「・・・・雪乃・・・」 雪「・・・それに、すごく懐かしく感じるの。・・・・あたし、すごく大事なことを忘れてる気がする」
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