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雪「オンアビラウンキャンシャラクタン!」
呼吸を整え、両手で印を結んだ。
対峙していた大髑髏がぴたりと動きを止めた。
あたしは首にかけていた数珠をはずし、両手に巻きつけた。
雪「ナウマクサンマンダバザラダン、センダマカロシャダソワタヤウン、タラタカンマン!」
痛いほどの妖気が大髑髏からほとばしる。それは刺すように鋭く、あたしに向かってくる。
が、あたしの手にある数珠が大きく揺れ、その波動を跳ね返す。
あたしはポケットから一枚の符を抜き取った。
雪「謹請し奉る、降臨諸神諸真人、
縛鬼伏邪、百鬼消徐、急々如律令!」
言上もろとも放たれた符は、大髑髏のちょうど額に当たると、まばゆい閃光を放った。
止めに退魔の刀を突き立てる。
大髑髏は黒い煙に変わり、四散していった。
雪「・・・終わった」
長く美しい黒髪と気高い強さを纏った少女。
名を――――
――――白羽 雪乃―――
それは、かつて新選組に仕えていたという闇狩(ハンター)と同じ氏。
少女は、新選組に仕えていたという当時の闇狩(ハンター)の
生まれ変わり。
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