第1話 プロローグ

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さて、紹介も終わったことだし、そろそろ仕事をしに行こうかな。 「待て、妾やこやつの紹介をしとらんじゃろう?」 そうだった。 紹介しよう。 今、喋りかけてきた女の子は、恩。 恩人の恩で めぐみ と読む。 そして、その傍らにいる亀がヤミキチと言う。 以上! 「は?」 訂正しよう。まだある。 めぐみは、蛇の幽霊であり、ヤミキチは、亀の幽霊である。 二人とも、僕が幼い頃に飼っていたペットだ。 二人と数えるのは、可笑しい? さっき言っただろ?女の子って? めぐみは、いつも女の子の姿に化けている。 幽霊だから、怪物だから、化け物だから。 この二人は、ただの幽霊じゃない。 あの四神の一匹、玄武だ。 なんか良く分からないが、四神にも代替わりがあるらしく、それで選ばれたのが、この二人だそうだ。 そして、高校生の頃から、僕の家でずっと住んでいる。
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