弐乃巻

2/3
前へ
/13ページ
次へ
愛しとう 愛しとうよ 私は 貴方のもの 薄明かりに照らし出されたあの人の肢体 口の端はだらしなく歪み 全てを呑み込まんばかりに 恍惚を以て私をいざなう。 妖艶優美なるその様は 私の魂を揺さぶり 悶えさせるには余りあり 数え切れぬ果てをものともせず 私達は夜毎 空が白むまで 互いの全てを味わい尽くすのであった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加