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それから幾年月が流れたであろうか。
あの人の髪には
私の贈った珠玉が
変わらずに光を放っていた。
しかし
逢瀬を重ね
枕を交わしながらも
まるで現を惑うように
私はがむしゃらに
富を得んと奔走していた。
そしてついに
年月を経て事を成した私は
家屋敷を構える官職まで登り詰めた。
やっとあの人を迎えにゆける。
私の胸は高鳴った。
手と手を携え
愛に身を窶し
飛び立てる日が目前に迫っていた。
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