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歩くこと約5分、目的地である一軒家(デカい)に到着。
インターホン(豪華)を押した。
ピーンポーン。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!
『ちょちょちょ!煩いよ!? 』
「出るのがおせぇんだよ」
『初めから連打だったよね!?』
ガチャリ、と鍵の外れる音がして、前の門が開いた。遠隔操作型だ。
遠慮せずに俺たちは奴の家に上がり込んだ。
目の前にはメガネをかけた優男、俺の小学生からの親友で様々な悪事を働いた仲間だ。
「ごめんね、ワンコ…無理言って」
「ほんとだよ、俺がリアルなゲーム苦手っつたろ…」
「それで持ってきたかい? 」
「おう、おら、ニャンコ! きょろきょろしてないでさっさと来い」
「してないもん!」
木造できれいに掃除の行き届いた家の中を歩く。
コイツんち金持ちだからな、メイドなんて20人はいるらしい。
それで俺たちがVRMMOをやっている間、体調の変化や、体を安全に守るなど、周囲の管理をしてくれるとのこと。ありがたや。
適当に話をして時間をつぶして、サービス開始の10分前に「STYLE」を装備した。
キュウウウウンという起動音の後、俺の視界は光に包まれた。
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