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僕の友人はバイク好きでした。そいつの体験談です。
彼はよく、自衛隊員の兄とツーリングに出かけていました。
ある夏の夜、兄のバイク仲間ととある山にツーリングに出かける事になった彼は、もちろん喜んで付いていきました。
しかし、待ち合わせ時間になっても仲間の一人が来ません。
交差点付近のコンビニで待ち合わせしていたのですが、他の仲間も待ちくたびれてます。
しばらくし、やっと仲間のものらしきエンジン音が聞こえてきました。
「おー、おせーぞぉお前。何してた…」
そこで言葉は止まりました。コンビニの駐車場に入ってきた彼には首から上が無かったのです。
「いやぁ、ちょっと事故っちゃって。」
よく見るとバイクスーツもぼろぼろですし、カウルも破損しています。
「お、お前…首はどうした?」
仲間の一人が叫ぶように言うとそいつは手を頭があるはずの場所で交差させ、
「あれ?おれの頭何処に行ったんだ?あ、事故った時かな?ちょっと探してくるよ。」
と言い、そのままバイクにまたがって行ってしまいました。
そのまま彼は帰ってくることは無く、もちろんツーリングもキャンセルになり、その日は皆散会しました。
後日…遅れてきた彼の死が伝えられました。
事故原因はスピードの出し過ぎでスリップ。ガードレールに激突した為との事です。
死亡原因は首切断によるショック死だったそうです…
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