28話目

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(あの木も、抜かれたか、どこかに移されたのかなぁ) そう思ってました。 その後、同級生に会った僕はある事実を知りました。 「なあ、「おじいさんの木」があったあの場所、今駐車場になっとるやろ?駐車場にするためにあの木は抜かれるはずやったらしい。でも、工事の当日、木が消えてたらしいよ。土が辺りに撒き散らされてて、校門のとこまで土の跡が続いてたらしい。誰かが、抜いて引きずりながら持っていったのかなぁ」 そんなことするやつなんかいないですよね。その証拠に、人の足跡なんてなかったらしいんですよ。 もしかしたら、あの木、居場所を探して彷徨ってってるのかもしれませんね。
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