29話目

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この話は私と友人が体験した話です。 私と友人は、神奈川県内の某所に住んでおりました。 あれは、五月か六月頃だったと思います。 友人が格安のアパートを見つけたと言って、引越しをする事にしました。 駅から遠く古いアパートでしたし、202号室という中部屋でもあった為、かなり家賃も安いのだと思っていました・・・・ 引越しは、引越し業者を介して二人で行いました。 私達が、先に引越し先に行って荷物の到着を待っていると・・・ 『ピンポ~ン・・・』 荷物の到着かと思い、私が出てみたのですが、誰もいませんでした・・・ その時、変だとは思ったのですが、あまり気にしませんでした。 『ピンポ~ン・・・ピンポ~ン・・・・』 今度は引越し屋さんでした。 私達は、荷物を紐解き、片付けをしました。 片付けも終わりに近づき、私は休憩しながら、彼女の漫画を借りて読んでいました。 『ピンポ~ン・・・・』 再び、ドアのチャイムが鳴りました。 今度は玄関の側にいた友達がすぐに出ました。 「ちょっと・・・ちょっと来てくれない?」 彼女が呼んでいるので行ってみました。 「コレ・・・・見てよ・・・・」 雨が降っている訳でも無いのに、床が濡れていました・・・ そして、引越し屋さんが来た時に確認していたのですが・・・ アパートの階段は鉄筋でしたので、降りる時に必ず音がするはずなのです・・・・ その音がしなかったと言うことは・・・
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