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「やべぇ!! いつの間に時間変わったんだよ!! あー! 間に合うか!?」
何……? 朝からうるさいんだけど?
馬鹿のぎゃあぎゃあと騒ぐ声で目が覚めてしまった。
寝不足、というわけではないけれども、出来ることなら少しでも長く寝たいと思うのは人の性。
そして、眠りを邪魔されたらそれ相応の躾をしたくなるのもまた当然で。
「遅れる遅れる! っておお稔麿! 随分早起きじゃねぇか!」
「君が朝からうるさいからだよ」
「いつの間にか会合の時間が変わったんだよ! ってそろそろ行かねぇと!」
バタバタと門の方へ向かっていく晋作。
躾をし損ねた、とがっかりしていると何故かまた晋作がこちらに戻ってきた。
「稔麿。湊のこと頼むな。あいつ、無理してるはずだから」
それだけ言うと、物凄い速さで晋作はいなくなった。
湊、ねぇ……。松陰先生が亡くなってから、ずっと会ってなかったんだっけ?
4年前の松陰先生がいなくなったあの日。
俺が幕府に復讐をすると決めた日。
ーーーそして、湊が俺達の前から姿を消した日でもある。
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