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「で、どうすんだ? こいつは」
「女にすることっていったら決まってんだろ」
湊をどうするかの相談がされている。
その時、"うーん"と湊が起きたような声をだす。
「あれ? 私、屯所で玄瑞のとこ向かってたはずじゃ……」
「やっと目が覚めたか」
「あの、ここはどこですか? 屯所じゃないですよね?」
馬鹿……。自分が置かれている状況がわからないの?
はあっとため息が漏れる。
呑気と言うか人を信じやすいと言うか。
「屯所に帰らなきゃ。私、まだ仕事があるんです」
「はいそうですか。って返すと思うか? お前が隙だらけで、助かったよ」
「きゃっ! 何するの!? 離して!」
中からガンッという音が聞こえてくる。
続いて、湊の悲鳴のような叫びが聞こえてきた。
「嫌っ! 嫌だってば! 離しなさいよ!」
「あーあ。泣かせちゃった」
「泣、いてなんかない! 私はもう泣かないって決めたんだから!」
分が悪いとか考えている場合じゃない。
バンッと戸を蹴破って、中へと入った。
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