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「ああ、うまいわ。まあ俺の金で買ったんだけどな？」
「あたりまえでしょ、秤、それ好きじゃん。」
都合のいい耳ですね。
というか、そもそも
「別に、これ…初めて食べたんだけど？」
「は？」
こら、女子がそんな荒々しい言葉づかいしないの。
凛は首をかしげ、あれれ、と声に出した。
…いや、おいしいとは思ったけど、抹茶アイスなんて頼んだことねえと思うぞ、俺は？
「んー。秤が緑色のアイス食べておいしいって言ってたの見た気がしたんだけどなぁ…。」
「緑色って…抹茶以外に何かあんのかよ。」
「あるんじゃない、コケ生えたアイスとか。」
「俺が食うと思ったのか。」
俺は凛にどう思われてるのか心配になったよ。
別に生活に困ってないし、困ったとしても俺のプライドが許すわけないじゃないか。
「ああ、おいしそうだな…抹茶アイス…。私も…」
「止めろ、俺の財布が空になる。」
恐ろしい子だ。
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